12/7(土)無料体験会を開催しました

2024年12月7日(土)9:30~11:00 春おか広場(さいたま市見沼区)にて

定員10名でご案内していましたが、想定を上回る多くの方々がお申込みくださり、急きょ、定員を増やして抽選の結果、14名様にご参加いただいての開催となりました。当日、ご参加いただくことができなかった方々には申し訳ございませんでした。代わりに、1月4日(土)にも無料体験会を開催することにいたしましたので、そちらにご参加いただけましたら幸いです。

本日、ご参加くださった方々には、それぞれ蕎麦猪口や湯呑、またはお猪口などに黒漆まで仕上げた状態でご用意しておき、参加者ご自身で、その器に銀を蒔いて(※1)いただきました。

まずは、細い筆で、器に漆を薄く塗っていただくのですが、その作業に慣れていないため、厚塗りになったり、はみだしたりしましたが、それはそれで楽しい想い出のお品にしていただけたことと思います。

漆を塗った器は、漆風呂(※2)に入れた45分間乾かします(※3)。その間に、金継ぎの手順を説明したり、日本産の漆のすばらしさや金継ぎの特徴や歴史などをお話しました。

最後に、漆風呂から器を取り出して、参加者ご自身で銀粉を蒔いてでき上がりです。ご自宅にお持ち帰りいただき、温かい室内である程度の湿度を保っていただければ、1週間ほどで器を使用できるようになります。ご自身で仕上げた器には、きっと愛着が湧くことと思います。

(※1)蒔く:”まく”と読みます。 漆を塗ったうえに、金粉や銀粉をかけて絵柄などを浮かび上がらせる装飾技法です。

(※2)漆風呂:”うるしぶろ”と読みます。別名、室(むろ)と呼ばれることもあります。 漆を早く硬化させるため必要な温度と湿度を保つためにつくられた箱のことです。

(※3)乾かす:表現としては、漆を「乾かす」と言いますが、正しくは「硬化させる」作業のことです。